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ガンプラ塗装入門【エアブラシ vs 缶スプレー vs 筆塗り】徹底比較|3方式の使い分けと失敗回避

塗装・基礎知識
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「結局どの塗り方が自分に合うの?」——ガンプラ塗装の3方式(エアブラシ・缶スプレー・筆塗り)は、優劣ではなく面積と目的で使い分けるのが正解です。この記事では各方式の得意分野、希釈比や吹き付け距離といった数値、そして初心者がつまずきやすい白化やマーカーの塗り重ねまで、図解中心で整理します。

OVERVIEW面積で選ぶ 3つの塗装方式エアブラシ小〜中面積をムラなく薄く2〜3回重ね塗り初期費用が高め仕上がり◎ / 準備△缶スプレー大面積を手早く20〜30cmから吹く色の選択肢が限られる手軽さ◎ / 色数△筆塗り細部・部分塗装に初期費用が最安大面積はムラが出やすい手軽さ◎ / 広面積△1つのキットで複数を組み合わせるのが実は王道大面積は缶スプレー → 全体をエアブラシ → 細部は筆、という分担が効率的まずは1色を丁寧に塗るところから。方式より「薄く重ねる」基本が仕上がりを決める

塗装は「1方式で全部」ではなく組み合わせる

ガンプラ塗装の方法は大きくエアブラシ・缶スプレー・筆塗りの3種類です。どれか1つに絞る必要はなく、1つのキットで複数を組み合わせるケースが実は多くあります。

大面積は缶スプレーで手早く、全体のムラを抑えたいならエアブラシ、細かい部分は筆塗り——といった分担が基本の考え方です。

方式を選ぶ前に「どこを塗るか」を決めましょう。装甲全体なのか、バーニアの内側なのか、目や動力パイプなのかで最適な道具は変わります。
塗る場所向いている方式理由
装甲の大面積缶スプレー / エアブラシ均一な面を作りやすい
小さめのパーツエアブラシ塗料の飛散が少なく調整が効く
バーニア内側・細部筆塗りピンポイントで塗り分けられる
目・カメラ・ワンポイント筆塗り / マーカー面積が狭く準備が少なく済む

3方式を数値で比較する

感覚ではなく数値で並べると、それぞれの立ち位置がはっきりします。特に希釈比吹き付け距離は失敗を防ぐ要になります。

NUMBERS希釈と距離の目安(Mr.カラー)筆塗りの希釈塗料 1うすめ液 最大1エアブラシの希釈塗料 1うすめ液 最大2缶スプレーの距離通常塗装20〜30cmサーフェイサー5〜10cm※サフは近い距離が正解
項目エアブラシ缶スプレー筆塗り
初期費用高い低い最も低い
大面積の均一さ
細部の塗り分け△(マスキング要)
色の自由度◎(調色できる)△(缶の色のみ)
準備・後片付け手間がかかる少なめ少ない
換気の必要性(ラッカー)必須必須必須
エアブラシは薄く2〜3回に分けて重ね塗りします。一度で塗り切ろうとすると垂れ・厚塗りの原因に。希釈をきちんと合わせて初めてムラなく塗れる道具で、「一発で決まる魔法の道具」ではありません。

塗料の選び方:ラッカー系と水性

塗料は主にラッカー系(Mr.カラー)水性(水性ホビーカラー)があります。特性を理解して選びましょう。

筆塗りで乾きが早く筆ムラが出るときは、Mr.リターダーマイルドを数滴混ぜると乾燥速度が落ち着き、ムラを軽減できます(Mr.カラー使用時)。
ラッカー用うすめ液には希釈用洗浄用(ツール洗浄液)があります。洗浄液は塗料の希釈には使えません。用途を混同しないよう、ラベルを必ず確認してください。

缶スプレーとサーフェイサーの使い方

缶スプレーは大面積を手早く塗れますが、距離と吹き量を守らないと垂れやザラつきが出ます。

STEP缶スプレーの基本4ステップ1缶を振るよく撹拌温めると安定2距離を取る通常20〜30cmサフは5〜10cm3分けて吹く数回に分けて垂れを防ぐ4乾かす重ねる前に十分乾燥

サーフェイサーは塗料の食いつきを良くし、マスキング時に塗料が持っていかれるトラブルを防ぎます。直接塗装より発色・質感が向上する効果もあります。

サーフェイサーは普通の缶スプレー(20〜30cm)とは違い、5〜10cmと近い距離で吹きます。通常塗装と同じ感覚で遠くから吹くとザラついたり、逆に厚塗りになりやすいので注意しましょう。

つや消しトップコートの白化(かぶり)対策

仕上げのつや消しトップコートで最も多いトラブルが白化(かぶり)です。表面が白く濁る現象で、主な原因は湿度です。

DO / DON'T白化を防ぐ吹き方DO乾燥した晴れの日に吹く缶をよく振って撹拌する薄く数回に分けて吹くDON'T雨の日・湿度の高い日に吹く缶を振らずいきなり吹く一気に大量に厚吹きする

白化は湿度が高い日に吹いたときのほか、一気に大量に吹いた場合缶が均一に撹拌されていない場合にも起こります。夏〜梅雨や雨の日は避けましょう。

白化してしまったら、上から光沢トップコートを吹いてから再度つや消しを吹くと、ある程度リカバリーできます。ただし白化が激しいと完全には戻らないこともあります。

ガンダムマーカーと簡易塗装の落とし穴

手軽なガンダムマーカーは初心者の強い味方ですが、塗り重ねのルールを知らないとせっかく塗った色が溶けてしまいます。

LAYERINGアルコール系マーカーの上に重ねられる?下地:ガンダムマーカー(塗装用=アルコール系)○ エナメル塗料下地を溶かさず重ねられる○ リアルタッチマーカー水性で重ねやすい× 水性・ラッカー下地ごと溶ける恐れ

ガンダムマーカー(塗装用)はアルコール系です。その上から水性ホビーカラーやラッカーを塗ると、マーカーごと溶けたり拭き取れてしまうことがあります。重ねるならエナメル塗料やリアルタッチマーカーを使いましょう。

エアブラシに興味はあるが敷居が高い、という人には「ガンダムマーカーエアブラシシステム」があります。本体にエア缶を接続しマーカーを差し込むだけで吹き付け塗装ができる簡易型で、本体清掃が不要。エアブラシ一式より安価に吹き付けを体験できます。

環境を整えて次のステップへ

本格的にエアブラシへ進むなら、コンプレッサーとブースの環境整備が必要です。入門用としては、コンプレッサー・ダブルアクションエアブラシ・レギュレーター等が揃ったMr.リニアコンプレッサーL5エアブラシセット(税込44,000円/48,400円)のようなセット品が定番です。

ステップおすすめの装備目安予算
まず塗ってみる筆・水性塗料・うすめ液数千円〜
面をきれいに缶スプレー・サーフェイサー・トップコート数千円〜
本格塗装へエアブラシセット・塗装ブース数万円〜
缶スプレー・ラッカー塗装は換気が必須です。刺激臭が強いため、屋外や塗装ブース+換気が前提。室内で締め切って作業しないでください。

まずは筆や缶スプレーで「薄く重ねる」感覚を掴み、色数や仕上がりに物足りなさを感じたらエアブラシへ——という順序が、失敗が少なく費用対効果も高いルートです。

この記事で紹介した道具・マテリアル

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GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L5 / エアブラシセット PS321
静音・低振動のリニアコンプレッサーとダブルアクション0.3mmのセット。夜間の作業でも使いやすく、本格的にエアブラシ塗装を始めるときの定番構成。
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タミヤ スプレーワーク ベーシックコンプレッサー(エアーブラシ付き)74520
1988年から続く吹き付け塗装の入門シリーズ。作動音を抑えた0.3mm口径のエントリー機で、予算を抑えてエアブラシを始めたい人向け。
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GSIクレオス ガンダムマーカー エアブラシシステム GMA01
ガンダムマーカーをそのまま吹けるエアブラシシステム。コンプレッサー不要で本体の洗浄もいらないので、まず「吹く塗装」を体験してみたい人向け。
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よくある質問(FAQ)

Q. 初心者はどの塗装方法から始めるべき?

まずは筆塗りか缶スプレーがおすすめです。初期費用が低く、道具の準備も簡単です。細部の塗り分けは筆、装甲の大面積は缶スプレーが向いています。色数や仕上がりに物足りなさを感じてきたら、コンプレッサー付きのエアブラシセットへ進むと失敗が少なく費用対効果も高いルートになります。

Q. Mr.カラーの希釈比はどれくらいが目安ですか?

用途で変わります。筆塗りは塗料1に対してうすめ液を最大1程度、エアブラシは塗料1に対してうすめ液を最大2程度が目安です。エアブラシは一度で塗り切らず、薄く2〜3回に分けて重ね塗りするとムラが出にくくなります。なお希釈にはツール洗浄液ではなく必ず希釈用のうすめ液を使ってください。

Q. つや消しトップコートで白く濁ってしまいました。直せますか?

白化(かぶり)は主に湿度が高い日に吹いたときに起こる現象です。上から光沢トップコートを吹き、乾いてから再度つや消しを吹くとある程度リカバリーできます。ただし白化が激しいと完全には戻らないこともあります。予防が第一で、雨の日や湿度の高い日を避け、缶をよく振り、一気に厚吹きしないことが大切です。

Q. サーフェイサーは普通の缶スプレーと同じ距離で吹いていいですか?

いいえ。通常の缶スプレーは20〜30cmから吹きますが、サーフェイサーは5〜10cmと近い距離で吹くのが基本です。同じ感覚で遠くから吹くとザラついたり厚塗りになりやすくなります。サーフェイサーは塗料の食いつきを良くし、マスキングで塗料が持っていかれるのを防ぎ、発色や質感の向上にも役立ちます。

Q. ガンダムマーカーで塗った上に別の塗料を重ねてもいいですか?

塗装用のガンダムマーカーはアルコール系のため、上から水性ホビーカラーやラッカーを塗るとマーカーごと溶けたり拭き取れてしまうことがあります。マーカーの上に重ねたい場合は、下地を侵しにくいエナメル塗料やリアルタッチマーカーを使うと安全です。

Q. 水性塗料はラッカーより発色や仕上がりが劣りますか?

かつては差がありましたが、水性ホビーカラーは2019年の主原料改定で安全性・性能が向上し、現在はMr.カラーとほぼ変わらない塗装が可能です。取扱説明書の色指定にも採用が増えています。ラッカー系は乾燥が速く塗膜が固く光沢が美しい、メタリックや青系の発色に強いといった利点があるため、においや換気の条件と好みで選ぶとよいでしょう。

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この記事を書いた人

TSUMI TSUMI

積みプラ管理アプリ「ツミツミ」を作って運営しています。自分自身も買ったキットを把握しきれない積み師の一人で、ガンプラ・カーモデル・スケールモデルを実際に製作しながら記事を書いています。紹介する工具・塗料は自分で購入して使い、効果を確かめたものが中心です。

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