ガンプラ塗料 メーカー徹底比較【Mr.カラー・ガイア・タミヤLP・フィニッシャーズ】用途別おすすめ
ラッカー系(溶剤系アクリル)塗料は、どのメーカーも同じ「ラッカー」でありながら、発色・隠蔽力・容量・希釈のクセが少しずつ違います。この記事ではMr.カラー・ガイアカラー・タミヤLP・フィニッシャーズの4系統を用途別に整理し、最初に買うべき1本と、地味に効くうすめ液の使い分けまでまとめます。
結論から言うと、最初の基準にするなら色数が豊富で入手しやすいMr.カラーが扱いやすく、そこに用途に応じてガイア・タミヤLP・フィニッシャーズを足していく形が現実的です。各社ラッカーは希釈溶剤の相互流用も可能なので、少しずつ混ぜて使えます。
結局どれを買えばいい?迷ったらMr.カラー基準
ガンプラの塗装で最初に揃えるなら、Mr.カラーを基準にするのがわかりやすい選択です。色数が非常に豊富で、筆塗り・エアブラシの両方に対応し、入手性も高いためです。
色調にやや透過性があり、下地を生かした重ね塗りに向く性質があります。慣れてきたら、より濃い発色を狙ってガイアカラー、堅牢な塗膜が欲しい部位にタミヤLPを足していくと選びやすくなります。
白を1色買うなら、隠蔽力の高い専用白(Mr.カラーGXのクールホワイトなど)を選ぶと下地が透けにくく失敗が減ります。通常の白は隠蔽力が最も弱い色なので、標準の白から始めると苦労しがちです。
4メーカーを一覧で比較
| 系統 | 容量の目安 | 特徴 | 向く用途 |
|---|---|---|---|
| Mr.カラー | 10ml(GXは18ml) | 色数豊富・両用・やや透過性 | 汎用・基準色 |
| Mr.カラーGX | 18ml | 発色・隠蔽力・塗膜が向上した上位版 | 白など隠蔽力が要る色 |
| ガイアカラー | 15ml(EXは50ml) | 発色・隠蔽力が高い/キャラ向けの色 | 濃い発色・大面積 |
| タミヤLP | 10ml | 発色・ツヤ良好/強い塗膜/速乾 | エアブラシ・堅牢な塗膜 |
| フィニッシャーズ | 20ml前後(各社の約2倍) | 顔料多く原液が濃い/多めに希釈 | カーモデル・発色重視 |
Mr.カラーGXは通常版より発色・隠蔽力・塗膜が向上し、容量も10mlから18mlに増えています。ガイアカラーはフタが外ブタ+中ブタの2重構造で塗料を出しにくい点だけ扱いに注意します。
白は「隠蔽力の高い専用白」を選ぶ
白は隠蔽力が最も弱く下地が透けやすい色です。そのため隠蔽力の高い専用白を選ぶか、下塗りをするのが基本になります。
- Mr.カラーGX1 クールホワイト:通常のC1ホワイトより隠蔽力が高い
- ガイアカラー Ex-01 Ex-ホワイト:高品質な顔料・樹脂を使った50ml大容量で理想的な白を塗れる
- フィニッシャーズ ファンデーションホワイト:超微粒子で隠蔽力の高い光沢ホワイト(20ml)。エアブラシで2〜3回の重ね塗りで美しい発色
希釈溶剤(うすめ液)の使い分け
希釈と洗浄にはラッカー系のうすめ液を使います。ラッカー塗料は水では溶けないため、水で筆や道具を洗うことはできません。ここは名前だけで判断せず、中身で選ぶのが大切です。
| 溶剤 | 役割 | 使いどころ |
|---|---|---|
| Mr.カラーうすめ液 | 標準の希釈・洗浄 | Mr.カラー系・Mr.メタルカラー以外には使えない |
| Mr.レベリングうすめ液 | 溶解力高め・乾燥が遅い | 光沢塗料の塗装。ホコリが付きやすい点に注意 |
| T115 真・溶媒液 | 硬化した塗料の再溶解 | 固まってしまった塗料を戻すとき |
各社ラッカーは希釈溶剤を相互流用できます。GX1もガイアノーツ・タミヤ製のラッカー系うすめ液で希釈できるなど、溶剤は共通して使えるのが便利な点です。
フィニッシャーズは「多めに希釈」が前提
フィニッシャーズカラーは顔料量が多く原液が非常に濃いため、他社塗料と同じ感覚で薄めると濃すぎます。やや多めのシンナーで希釈しないと綺麗に塗れません。
容量はクレオス・タミヤの約2倍、価格は2倍弱です。発色に優れ、カーモデルのボディなど発色を突き詰めたい場面で力を発揮します。ガンプラでも光沢仕上げの決め色として選ぶ人がいます。
濃い塗料は最初から薄めすぎず、少しずつシンナーを足して吹き心地を確認すると失敗しにくいです。エアブラシのうがい(逆吹き)で泡立ち具合を見ながら調整しましょう。
安全と後片付けのルール
ラッカー塗料は有機溶剤を含みます。仕上がり以前に、安全に扱うことが最優先です。
- ラッカー塗料を扱うときは必ず換気し、マスクを着用する
- 筆や道具の洗浄は水ではなく専用のラッカー系うすめ液を使う
- 使い終わった汚れたうすめ液は流し台に捨てず、ティッシュや新聞紙に染み込ませて可燃ごみとして処理する
用途別・買い足しの考え方
すべてを一気に揃える必要はありません。作りたいものに合わせて足していくのが失敗の少ない進め方です。
| やりたいこと | おすすめの選択 |
|---|---|
| まず一通り塗ってみたい | Mr.カラーで基準色を揃える |
| 濃くはっきり発色させたい | ガイアカラー(大面積はEXの50ml) |
| 擦れに強い堅牢な塗膜が欲しい | タミヤLP(速乾でエアブラシ向き) |
| 光沢の発色を突き詰めたい | フィニッシャーズ(多めに希釈) |
| 白を綺麗に発色させたい | GXクールホワイト/Ex-ホワイト/ファンデーションホワイト |
この記事で紹介した道具・マテリアル
よくある質問(FAQ)
Q. 最初に買うならどのメーカーがいいですか?
色数が豊富で筆塗り・エアブラシの両方に対応し、入手しやすいMr.カラーを基準にするのがわかりやすい選択です。慣れてきたら、濃い発色にガイアカラー、堅牢な塗膜にタミヤLPを用途別に足していくと選びやすくなります。
Q. 白がなかなか発色しません。腕が悪いのでしょうか?
白は隠蔽力が最も弱く下地が透けやすい色のため、性質上の問題であることがほとんどです。Mr.カラーGXのクールホワイト、ガイアのEx-ホワイト、フィニッシャーズのファンデーションホワイトなど隠蔽力の高い専用白を選ぶか、白を下塗りしてから重ねると解決します。
Q. Mr.カラーうすめ液で水性塗料も薄められますか?
できません。Mr.カラーうすめ液はMr.カラーシリーズ・Mr.メタルカラー用で、水性ホビーカラーやアクリジョン、他社の水性塗料の希釈には使えません。名前が似ていても中身が別なので、水性塗料には水性用の溶剤を使ってください。
Q. レベリングうすめ液は普通のうすめ液の代わりになりますか?
万能な代替ではありません。溶解力が高く乾燥を遅らせて光沢を出す溶剤で、特に光沢塗料の塗装で効果を発揮します。一方で乾燥が遅い分ホコリが付きやすくなるため、速く乾かしたい場面には向きません。用途で使い分けるのが基本です。
Q. フィニッシャーズカラーが濃くて綺麗に塗れません。
フィニッシャーズは顔料量が多く原液が非常に濃いため、他社塗料と同じ感覚で薄めると濃すぎます。やや多めのシンナーで希釈するのが前提です。最初から薄めすぎず、少量ずつ足して吹き心地を確認しながら調整してください。
Q. 各社のラッカー塗料は混ぜたり同じ溶剤で薄めたりできますか?
ラッカー系同士であれば混色や溶剤の相互流用が可能です。ガイアカラーはMr.カラーと同じラッカー塗料なので混色でき、GX1もガイアノーツ・タミヤ製のラッカー系うすめ液で希釈できます。ただし水性塗料とは混ぜられません。